歳をとった

思ってもみなかったことが起きている。もう自分が26歳なのだ。あんなに先のことだとバカにしていたオリンピックはもうそこだ(延期になったが)。
大人になったのだと思う。今までは感じられていた小さな季節の移り変わりや、微妙な自分の心情の変化が感じられなくなった。幸せになる方法ではなく、不幸にならない方法を探るようになった。正直、仕方がない。でも、寂しい。

活動休止を決めた嵐を追うドキュメンタリー「Arashi's Diary」を観た。ファンではないが、他のジャニーズアイドルとは一線を画していた彼らには、好印象を抱いている節がある。ジャニーズと言えばナルシストな雰囲気が漂っているが、彼らは圧倒的にお茶の間感があった。男の子であることが羨ましくなるような、素朴な男性像があったと思う。実生活はきっとしっかり芸能人らしいものなんだろうと思うけれど。

彼らはどうあれ、一緒に歩んでいくのをやめましょう、それが最善ですーと決めることは、とにかく切ないものだと思う。だって、いつかきっと不安な時、一緒にいるのを諦めた人たちのことが恋しくなる。壁にぶつかる度、自分しかいないという情けなさを思い知る。

それでもアイドルは、自分の感情を言語化するのがとてもうまい、と思った。自分の感じたことを言葉にする習慣がある人は多くない。自分も、苦手だ。でも、言葉にして初めて伝わることもある。他人は他人だ。言葉で伝えなければいけない。

嵐もしっかり目尻に皺がある。彼らも歳を食ったのだ。
2020年。自分はオトナの新入社員といったところだろうか。時は進んでいく。

 

 

 

9月18日

R&B、90’s グレイテスト・ヒッツ。オレンジの灯り。お酒。結局ここに戻ってきてしまうとは思わなかった。ここに戻らないように恋愛したつもりなのにー若いから不安だと言い訳できるのもあと1、2年だ。数字で焦るのは意味がないのは知っている。でも、先の恋愛がうまくいかないとは本当に思わなかったから。
23時まで起きていることさえ背徳感を覚えるようになって、どこで何をしたらいいのかも全く分からなくなった。結局私は恋愛が終わると、途方に暮れてしまう。諦めることは感じなくなっていくこと。どんどん、臆病になっていく。

10月2日

今年も気がつくともう10月。日暮れがぐんぐん早くなってきて、いつのまにかすきな季節がもう来ている。服装も軽くて夜遊びは夏の方が気楽なはずなのに、上着が必要になるころ、無性に夜、出て行きたくなる。少し前まですごく仲良しだったのに、最近は会わなくなってしまった友達は、今夜どうしているかな、と考える。日暮れが早くなるころ、夕方にシャワーを浴びて、お化粧をのせて出かける準備をするのはわくわくする。そんな風に過ごしてきた私たちも、もうすぐ大人になって、街にはまた新しい遊びかたが生まれていくのかな。

youtu.be

8月24日

夜、お酒を飲んで街のあかりなんかを見ていると、今まで無意識に張りつめていたものが一気に抜け出していくように感じる。女ひとりで異国に居るのは、どうしたって少なからず緊張するものだ。それに、知らない街はこんなにも心細い。今まで押し込んできた弱気がふと溶け出してきて、逆にまた孤独感が冷やりと手に落ちてくる。必ずもっとお酒を飲もうかな、という気分になって―普段より少し大人びて見える服を着て、ひとりで飲みに行ってしまおうかと迷う。そんな時は大体、飲んでも帰ってもどうせさびしいものなのだけど。

7月15日

この曲を聴くと迫ってくるようによみがえってくる、ロンドンの雲、暗い朝、家の隣のスーパー、の店員のおじちゃん、いつも買ってたサラダ、借りてた部屋、に置いていた間接照明、香水、バッグ、コート、通り、電車、全部恋しい。自分の過去の生活って、わざわざ思い出すと恋しいものだ。