7月20日 (小栗に、素直になれと言われた)

楽しみで仕方が無くて来た留学ではなかった。自分が学生生活のうちに準備しておきたいものの為に、迷いなく選んだ留学だった。取るべきプログラムに合わせた時期に飛行機を取った。全て筋の通った決定だった。両親は出来る限り負担を軽くしてくれた(こんなに甘えて良いものかと言う程)。こちらでの授業も、自分が欲していたものに事足りない部分は一つも無い。訪れるべき所がたくさんある。学べることがたくさんある。

どう考えても留学するという選択肢は正しかったし、半年と言わず1年滞在した方がよほど為になったということも分かる。でも、すべての理由や利点をクリアに理解しても、自分が選択しなかった「留学しない」という選択肢、そこにあった選べなかったものを惜しむのはやめられないんだよなぁ。

今年も気怠い夏、ビール飲んで、痩せられなくって、やったはずの面倒くさい色々、切れなかった男の子とのあれこれ、ろくにバイトもせず、いつもの友達と同じように無駄な文句を言って……どうせ今年もそんなんだったんだろうけど。そんなどうでもいい日常がやっぱり大好きだったし、恋しくてたまらない。みんなー、1年先にオトナにならないでくれー。みんなー、私が新人研修受けるころに「今年(入社)2年目です」って言わないでくれー。実はキリ概の遅刻がどうこうってみんなが言ってるの聞くと寂しかったんだよー。

いつも遊びにいっていた所に遊びにいきたい、どうでもいい話で笑ってほしいよー。

"ハタチ、ニホンの夏!"を捨てたのだから(オジさんに「ハタチだよ〜」と自慢げに言う夏が送れないのがどうしても悔しいってわけ)、やるべきことを、やるしかないなぁ〜。確実に、出来ることの数を増やして帰りたいよ。

(でもきっと、帰るころにはロンドンの色々が、恋しくなるんだろうな。いいひとは居るかな。帰ってからでも、帰る前でも)