8月24日

夜、お酒を飲んで街のあかりなんかを見ていると、今まで無意識に張りつめていたものが一気に抜け出していくように感じる。女ひとりで異国に居るのは、どうしたって少なからず緊張するものだ。それに、知らない街はこんなにも心細い。今まで押し込んできた弱気がふと溶け出してきて、逆にまた孤独感が冷やりと手に落ちてくる。必ずもっとお酒を飲もうかな、という気分になって―普段より少し大人びて見える服を着て、ひとりで飲みに行ってしまおうかと迷う。そんな時は大体、飲んでも帰ってもどうせさびしいものなのだけど。